アワガミインクジェットペーパー 和紙 よくあるご質問

アワガミインクジェットペーパーについてよくいただくご質問をまとめてみました。 作品づくりにご活用ください。 なお、ご質問などございましたらメールでお気軽にお問合せください。  。

A.I.J.P(アワガミインクジェットペーパー)の印刷適正(発色)について教えてください。

印刷適正(発色)についてですが、データの再現性を追及した製品ではありますが、西洋紙の専用紙を目指した製品というわけではありません。あくまでも和紙の素材感を残しつつ、従来からの和紙の課題であるにじみや色の沈みを改良した商品、ということになります。
私共の製品はインクの定着と印刷適正を改良するため、表面にコート剤を塗布しておりますが、この層を厚くすればするほど、洋紙の専用紙に近づけることが可能です。ただし印刷適正のみを追及すれば既存のインクジェット用紙になってしまいますので、和紙の風合いを残しながら印刷適正を向上すると言うバランスがこれからも課題になります。
現在も、発色、印刷適正を優先した用紙を開発して欲しいとの要望も出て来ていますが難しい点です。 まだ新しい商品ですので、今はアーティストや写真家の方々からの評価を得て、情報交換をしながら、印字適正に改良を進めています。 あくまでも素材感重視で開発を行ったインクジェット用和紙であるということを御理解いただいております。

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A.I.J.Pの推奨プリンターについて教えてください。

全メーカーのテスト結果がありませんので、一概には言えませんが、プリンターにより紙の厚さに制限があるようです。
弊社A.I.J.P.の厚さは、「白峰はがき」と「びざん」とが種類により、0.3〜0.7mmあり、厚手の紙に対応していないプリンタですと印刷面が汚れてしまうことがあります。また「白峰はがき」と「びざん」についてはプリンタに給紙されにくいことがありますが、上から軽く押してやると給紙されます。ただ、強く押し込むことはプリンタの故障の原因になりますので、お止め下さい。
それ以外の厚さは 0.3mm以下なので、ほとんどのプリンターに対応しておりますが、ご使用になる前にお手持ちのプリンタの取扱説明書をご確認下さい。

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A.I.J.Pを印刷する際、推奨するプリンタの設定はありますか?

プリンターによってインクや設定、印刷方法が違いますので、一概にこれというのはありませんが、紙がマット系ですので、マット系の設定で出力してみるのが良いかと思います。
銀塩時代の暗室作業と同じで、試行錯誤を繰り返し、自分の好みのプリントを作り上げて下さい。
また、和紙の特徴として、暖色系に強く冷色系に弱いので、冷色系を協調したいときは元のデータを加工することをお薦めします。

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A.I.J.Pの保存耐久年数について教えてください。

よく言われる事ですが千有余年前に漉かれた紙が正倉院の御物の中に保存されています。ですから、和紙も良い保存状態に置いておけば千年以上耐久出来る可能性はあると思います。
客観的に考えてみた場合、劣化は酸化であり、酸化は化学反応と言うことになります。化学反応は、一般的に温度、湿度を上げると進みます。これに紫外線などが関与してきます。このような化学反応を進めない環境が第一であり、その条件を整えれば,千年も無理な考えでもないと思います。 填料(表面のコート剤)として使われている炭酸カルシウムなどは無機物ですから問題ないと思います。
問題は、顔料インクに含まれている薬剤がどのようなものであるか、それが経時変化とともにセルロースへ及ぼす影響です。 インクメーカーも百年の耐久性を歌い始めていますので、百年単位では問題ないだろうと考えています。 保存性試験ですが、特にその試験方法が確立された方法はありません。
JIS或はTAPPIの方法で、一定条件下で紫外線を当てて、繊維の劣化を計るぐらいかと思います。

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A.I.J.PのICCプリンタプロファイルについて教えてください。

プリンタープロファイルは正確にキャリブレートされたモニタと、実際に使用するプリンターと設定、用紙の組み合わせにおいて、両者の発色をマッチングさせるために使用するデータです。
ご利用環境での正確なモニタプロファイル、プリンタープロファイルを使用することで、自在にプリント結果をコントロールすることが出来ますが、 残念ながら当社では、プリンタープロファイルを提供できるほどプリンターの種類を持っていません。また、管理された観察環境下での正確なモニタプロファイルも必要となり、当社ではまだそこまでの設備が整っていませんが、なるべく早くそのような環境を整えてA.I.J.Pをご利用のみなさまに情報提供出来るようにしていきたいと考えています。

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A.I.J.P.を印刷するときに黒色を締める方法はありますか?

私共の知っている限りですと特にはありません。
プリンターの機種によってはフォトグラックとマットグラックを入れ替えるものもありますが、この場合はマットブラックを使用するのが良いかと思われます。ソフト的には特に何もいたしません。

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AIJPいんべは裏にも印刷できるとありますが、表と裏に違いがあるように見えます。
全く同じではないのですか?

いんべも裏表の風合いが違い、つるつるした面とざらざらした面があります。 インクののりはさほど変わらないと思います。
また、AIJPいんべで両面印刷できるのは「厚口」と「極厚口」のみです。「薄口」は片面しかコートされておらず、片面印刷のみですのでご注意ください。

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A.I.J.P.びざんは裏にも印刷できますか?

びざんは表だけのインクジェット用にコーティングされており、そのコーティング剤が裏まで浸みていることがあります。
しかし、びざんは全て手作業で製造されており、紙を乾かす時に裏面を板に貼って乾燥するので、板についた裏面は印刷用としての風合いが良くないので使用をお薦めできません。

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A.I.J.P.びざんを歪まずに印刷する方法を教えてください。

びざんは手作業で板張り乾燥しているので、紙自体がゆるやかに歪んでいます。
また、紙の寸法が大きいほど歪みと膨張が大きいです。
印刷する紙の寸法を正確に測り、お手持ちのプリンターの設定をカスタムサイズの用紙サイズを作って印刷してください。また、プリンターの癖なども見極めて印刷しないと、上下左右の余白はなかなか均等に出来ないことがあります。
余白を大きくすると、ズレは目立ちません。

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A.I.J.P.ををハガキ寸に裁断してプリントしても紙詰まりしないものですか?

プリンターにハガキサイズの印刷機能、厚紙の印刷機能が付いているなど、プリンターの性能によると思います。お手持ちのプリンターの説明書を読んでから行ってください。
但し、よく紙詰まりを起こすようなら、中止した方がよいでしょう。
耳付きの紙以外なら、A4を4等分するとほぼはがきサイズになります。
正確には幅が5ミリ大きいので余白は切り取ってください。

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インクジェットで出力したあと、裏面に糊付けして、厚紙に貼付けたいのですが、お勧めの糊の種類と、また糊付けに向かない(変質してしまうような)用紙がありましたら教えて下さい。

裏側に当てる紙の質によっては相性が合わないかもしれませんが、いわゆる「裏打ち」として、澱粉糊による貼り合わせが無難ではないかと思われます。
顔料系のインクでの出力でしたら、糊の水分によるインクの滲みもありません。
ただ、糊の水分が紙に含まれるため、乾燥時に波うちが起こる可能性があります。
裏打ちに不慣れでしたら、専門の業者さん(額装をされるところや表具屋さん)にご相談されるのが良いかと思われます。

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エプソンPXシリーズで出力する場合の、A.I.J.P楮(厚口)白の用紙設定を教えて下さい。

PXシリーズではスーパーファインかフォトマットが選択出来るようになっています。
スーパーファインよりフォトマットの方がインク量が多く出ますが、作品の性質により使い分けることをお薦めします。軽く仕上げたいときはスーパーファイン、重厚に仕上げたいときはフォトマットという具合にです。

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A.I.J.Pロール紙の紙管の直径を教えてください。どのようなプリンターにも使えますか?

A.I.J.Pのロール紙の紙管の直径は2インチで、各種大型プリンターに対応しています。

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A.I.J.Pを使って襖(ふすま)を制作したいと考えています。どの種類がお薦めですか?

襖紙として使用する場合、ある程度の厚さのある和紙が必要で、重さとしては110g/m2はある和紙をお薦めしています。A.I.J.Pの中では楮(厚口)ロールもしくはいんべ(厚口)ロールをお薦めします。
楮(厚口)ロールの場合、和紙独特の「楮」の原料をふんだんに使用していますので、いんべ(厚口)ロールに比べて和紙の風合いが出た紙になっています。楮(厚口)ロールには白と生成りの2色がございます。
襖の絵柄や部屋の雰囲気にあわせてお選びください。

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A.I.J.Pいんべの「厚口」と「極厚口」は両面印刷が可能ということですが、印刷が別面に透けて見えたりしませんか?

なるべく透けないようにしたいということでしたら、A.I.J.Pいんべ極厚口がアワガミインクジェットシリーズの中でも、一番透けにくい紙です。
通常和紙は、長繊維を使用しており透明感があるのですが「いんべ」は比較的洋紙に近い短繊維を原料とし、紙の目が密になっています。
両面にコート剤を塗布することにより、両面印刷可能となっているわけですが、こちらの紙以上に透けない紙になりますと、プレミオシリーズか、びざんシリーズになります。
どちらも、両面印刷はできませんが、例えば、プレミオですと、印刷可能面に写真をプリントし、裏面には文字を印刷、ということは可能です。(裏面も、写真印刷には無理がありますが、文字程度でしたらプリント可能です。)
どのようにご使用になるのかによりますが、本にされるのでしたら和とじのように(袋とじのような方法になります)加工する、という方法もございます。

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A.I.J.Pを額装するときの注意点を教えてください。

びざんなどの耳を見せるように浮かせた感じで額装したり、アクリル無しでの額装をしたりした場合、湿度の吸収により、額装後に紙が波打ってくるということが多々あります。これは「コックリング」と呼び印刷業界、プリンタ業界で使われる洋紙でも頻発することがあります。

「コックリング」が発生する原因として、
 1.密度や種類の異なる紙層が重なっている場合
 2.どこかの層の紙の吸水容量を超える給水があった場合
 3.部分的に中途半端に固定されている場合

以上のような条件が重なると発生する事が知られています。
「波打ち」防止の解決策として2種考えられます。

1)紙の目をクロスさせて裏打ちを行う方法
合板のように紙に厚みをつけます。 額装時に額を密閉するのも上の処置にプラスして有効です。

2)表面に防水コートをする
しかし、一般的なレインコートなどにかける防水コートは有機溶媒(シンナーやトルエン系)を使用するので不適正でインクが溶け出す恐れがあり、ご使用はお薦めしません。
防水コートなので水性のものは少ないのですが、私共が知る限りではホルベイン社がいくつかのパステルやインクジェットプリントを固定する「フィキサチーフスプレー」を出しています。
種類は多いですが、塗布すると紙面の面質が変わってしまうモノもあるので、びざんやその他A.I.J.Pに合うコート剤を探す必要があります。また相当強くコートしないと効果が現れない可能性もあり、今後私共も検証していく予定です。
コート剤は新宿の世界堂、東急ハンズや銀座伊東屋、東京駅丸善、御茶ノ水レモン堂などの「画材」コーナーで、パステル画やアクリル絵の具用の防水コートを探してみることをお薦めします。

薄い紙に印刷した時、シワや折れが出来ることがあります。なぜですか?

大型プリンターなど印刷時に紙を吸引するプリンターの場合、大量のインクがのる部分では、インクの水分で紙が柔らかくなり、吸引口で紙が伸びてしまいます。これがシワの原因かと考えられます。吸引力は下げることが出来ますので、一番弱い設定にするといくらか改善されます。吸引力を下げても改善されない場合は、厚手の紙をご使用になることをお薦めします。
また、1m以上の長さになると紙に折れが発生することもあります。これも大量にインクがのる部分では特に発生しやすく、給紙時の歪みに紙が耐えられなくなり、折れとして生じているようです。長さが短い紙や歪みに負けない厚手の紙ですと、発生することはありません。
こういった現象が生じやすいのは、各種薄口紙、楮二層紙です。

AIJPの紙の見分け方を教えてください。

【楮といんべ】いんべは両面印刷できることもあり、裏表がほぼ同じような質感です。楮は繊維が長いのが特徴で、裏面は印刷面より、ざらっとした感じになっています。

【プレミオシリーズ】プレミオシリーズは全て張り合わせの紙で厚みがあります。裏に印刷面よりやや生成り色の和紙を貼っていますので、裏表の色が違います。プレミオいんべとプレミオ楮の見分け方は、印刷面の繊維が長いのがプレミオ楮です。

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AIJPはいんべと竹和紙170g、250g以外両面印刷が出来ないということですが、他のAIJP紙の裏面に印刷するとどうなりますか?

裏面にはインクジェット用の加工を施していませんので、写真品質のプリントには向きませんが、文字のみを印刷する場合は大きな問題はないと思います。また、ペンや筆で文字を書くことが出来ます。

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アワガミHP上で配布されているICCプロファイルを使用したところ、余白の部分に薄いシアンの縁が印刷されてしまう現象が見られました。例えば、A3サイズの紙にA4サイズの画像を印刷したら、その余白分だけシアンの色がプリントされてしまいます。プリンタ側の問題かと思い、他のICCプロファイルでも試してみましたが、プリンターメーカー純正では同じ現象は起きませんでした。なぜこのような現象が起こるのでしょうか?

これはMacOS10.6x+フォトショップCS4およびフォトショップCS5+RGBプリンタの特定の組合わせにおいて、プリンタメーカー純正プロファイル以外のプロファイルを運用した場合のみ起こる現象のようです。これ以外の組み合わせで使用するか、用紙サイズと同じ余白を付け加えてプリントするかです。
アワガミでも現在1台だけその現象が起こる使用環境があり、余白を付けてプリントするとその現象は回避できました。
アドビのフォーラムも参考になさって下さい。
http://forums.adobe.com/thread/764398?decorator=print&displayFullThread=true

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